『魔王城のシェフ 黒竜のローストからはじまる異世界グルメ伝』

著:水城水城 イラスト:artumph

魔王軍最強は料理人!?

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Story and Character

有史以前から生息していたと言われる魔物が、あるとき突然、徒党を組んで人の国に攻め入ってきた。魔物を率いるのは、この世界とは異なる次元に文明を持ち自ら《魔族》と名乗る者たちだった! 魔族を統べる魔王は世界各国に宣戦布告し、かくして世界規模の《人魔大戦》の幕が切って落とされたのである——!!

流浪の料理人シイガは、襲ってきた黒竜を返り討ちにして、料理用に下ごしらえをしようとしていた。だがその黒竜は魔王ルイーナの配下だった!

怒り狂う魔王だったが、シイガが作った黒竜のロースト《魔王さまのローストドラゴン》を食べて、美味しい料理にハマってしまう。

「我のものになれ!」とシイガに命ずる魔王さま。断れば死、不味いモノを作っても死……。そんな切羽詰まった状況でもメゲないシイガは、数々の料理で魔王を驚かせる。

ある日シイガは魔王とケンカになり、《惑いの森》に置いてけぼりにされてしまう。そこで出会った冒険者の少女、グレイスに助けられて森から脱出したシイガは、これで魔王から逃れられるかと思ったものの、グレイスと別れたあと、魔王に見つかって再び魔王に料理を作る日々に……。

そのころ人間の世界では、《精霊王》が選出した《勇者》が次々と魔王軍を打ち破っていた。幹部のひとり、サキュバスのリムも魔王の下に逃げてくるが、シイガの存在が気に入らず、なにかとシイガに突っかかってくるのだった。

そうこうしているうち、ついに勇者が魔王討伐に乗り出して——!?

  • シイガ

    孤児で野垂れ死にしかけていたところを師匠に拾われて、料理や体術、生きるための術をたたき込まれた。料理の道を究めるために旅をしている。

    「狩られるのはお前だよ。ぶつ斬りにしてやらあっ!」

  • ルイーナ

    勇者と同じく絶大な力をもつ魔族の女王。魔力を糧に生きる魔族なので、生まれてこのかた料理を食べたことがない。服装のせいで、シイガに痴女呼ばわりされてしまう。

    「我の命令に従わぬなら、殺すぞ人間?」

  • グレイス

    シイガと仲良くなる冒険者。剣の腕は確かで気配を読むのも得意だが、空気を読むのが苦手な上に人見知りで、結果、一匹狼(ぼっち)に。

    「なっ、なななななんですか、これ……魔物の肉が、こんな……こ、こんなに美味しいはずありませんっ! プリプリしてて、ジューシーで……」

  • リム

    魔王配下のサキュバス。シイガが料理以外に興味を示さず、誘惑に失敗。腹いせにシイガの料理を不味いと貶しつつ、なんとか誘惑しようと頑張っている。

    「魔王さま……この人間にたぶらかされてませんよね?」

COMMENT

  • 水城水城先生

    デビュー3作目となる本作は、スティーブン・◯ガールばりの最強シェフがバハムートやらクラーケンやらをぶっ倒して料理し、痴女な魔王に振る舞う感じの物語です。殺人鬼も吸血鬼もガスマスクも出てこない代わりに、黒竜のローストやコカトリスの唐揚げ、スライムのパフェなどバラエティー豊かな「魔物料理」がたくさん登場します。私自身、料理が好きでよく作ったりもするので、そこら辺の描写にはこだわりました。是非ご賞味(ご一読)ください

  • artumph乾和音先生

    この度イラストを担当させて頂きましたartumphの乾和音です! 物語を通して登場する調理シーンもひとつの見どころかと思います。お馴染みの凶悪なモンスターが手際よく調理され、お腹が減りますwそんなシイガ自慢の料理を、おいしく、かわいく時には誘惑しながら? 食べるキャラクター達を中心に描かせて頂きました。ストーリーと共に、是非とも楽しんで頂ければと思います!